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2021.09.03

ウールに似た素材「アクリル繊維」

アクリルとは!?

弊社の糸染めで最も多く加工する素材としてアクリルがあります。アクリルとは石油から取れる「アクリロニトリル」を原料とする合成繊維です。アクリルは同じ合成繊維であるポリエステル・ナイロンと並んだ「3大合成繊維」のひとつで、現在流通している合成繊維の大半はこの3つが占めています。
アクリルの特徴は、柔らかくてボリュームがあり保温性に優れていることから、ウールの代わりとして使われることが多い素材です。柔らかい風合いと保温性を実現するには、嵩(かさ)高く空気をたくさん含むことが条件のひとつであり、アクリルはこの機能を持たせた繊維なのです。また他素材と混紡して使われることが多く、ニット製品を中心に、毛布やカーペット、ぬいぐるみなど、幅広い用途で使用されています。

バルキーアクリル

アクリル繊維の中でもバルキーアクリルといった種類の糸があります。バルキーアクリルとは収縮する繊維と収縮しない繊維を混紡し、染色で熱処理を行うことで収縮繊維が収縮し、糸の中に多くの空気を含むように加工された糸です。糸が収縮して膨らむため、染色前と後では糸の太さが変わります。嵩高が増し、より軽く、より保温性に優れた柔らかな糸がバルキーアクリルの特徴です。

アクリル繊維の染色

アクリルの染色にはアクリル繊維用の改良塩基性染料「カチオン染料」を使用します。耐日光堅牢度や洗濯堅牢度に優れ、色が鮮明で発色性が良いのが特徴です。

最後に・・・

弊社で染める糸は殆どがバルキーアクリルが混紡された糸です。素材の特徴を最大限に活かすには、染色時の熱処理、冷却が重要な作業となります。ウールに似た合成繊維アクリル。素材にはそれぞれメリット・デメリットがありますが、アクリル繊維はウールに比べると価格は手頃で、発色性が良く、染色堅牢度も良い。今後も末長く幅広く使用される素材ではないでしょうか。弊社も素材の特徴を最大限に活かせるよう日々精進してまいります。

 

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